ロードバイクの魅力を掘り下げてみたいと思う。ロードバイクはご存知のように自転車の一種です。以前は「ロードレーサー」と呼ばれていましたが、現在ではロードバイクという呼び方が一般的のようです。
舗装路を走ることを前提に設計をされた自転車、あらゆる自転車の中で「速く走る」ということを目的になっている車種です。
外観は細いタイヤとドロップハンドルが装備されていて、走るという目的以外のマッドガードやライト類などは潔く、最初からついていません。
この記事の目次
MTBやクロスバイクとの違い
普通の人がスポーツ系の自転車として、すぐに思い浮かぶのが「MTB(マウンテンバイク)」や「クロスバイク」ではないでしょうか。
ママチャリではないスポーツバイクとなると、この2車種がすぐに思い浮かび、近くのホームセンターや町の自転車屋さんでも展示されているので、一番 身近なスポーツバイクと思われます。
ただ、ホームセンターなので扱っている車種は「ルック車」とよばれ形はソレっぽいですが、コストダウン大量生産により 競技には少々使いにくいものとなっています。
出典:ChainReactionCycles
MTBの方は太いフレームに太いタイヤ。ダートや未舗装路を走るために設計をされたバイクです。車種によってはフロントやリアにサスペンションも装備されています。
クロスバイクは軽快なフレームに少々太めの舗装路用タイヤが装備されています。フラットバーのハンドルが一般的で、普通の人にもとても乗りやすい車種です。
この2車種に比べ、ロードバイクは最初から舗装路オンリーという前提で、いかに速く走れるかということを念頭に作られています。
タイヤは手の親指くらい(一般的に23c-25c)の細いタイヤ、挑戦的なドロップハンドル、跨ぐことができるのかと思うくらいの高いシートポジション、どうやって変速をしたらいいかわからないようなブレーキシフト部、雨が降ると悲惨な状況になるであろうマッドガード(泥除け)無し、ライトやベルなどの安全 装備も無し、バイク新車購入時にはペダルも無し・・・と、「速く走る」という目的以外のモノは完璧に潔く取り払われています。
自転車界のF1と言われるのもわかるかと思います。
ロードバイクはその外観からも・・・かなり、心してかからないといけないシロモノであることは間違いありません。
ロードバイクの8つの魅力
ロードバイクの魅力について、深堀をして見よう。ロードバイクに限らずタイヤが付いている車両モノは、かなりの割合で「レース」という競技があることが多いです。
それは純粋に速さを競うもので、また歴史的にも技術的にもレースや競技によって、それら車両、そして機材や技術は進化をしてきました。
自転車というくくりの中で、その役割をロードバイクが行ってきたことは、誰の目にも明らかです。
速さを競う中で育ってきたロードバイク。速さの他にもたくさんの魅力がある。もちろん初心者でもそれを楽しむことはできるのだ。そんなロードバイクの魅力を見ていこう。
ロードバイクはとにかく軽い
ロードバイクは軽量という名のもとに、不必要な物は一切取り外された車体に、これまた抵抗というものを極限まで削ぎ落とした細いタイヤを装備しています。
人間の非常に少ないリソースをできるだけ、走るということに注力をした結果、このような形になったことはわかりやすいです。
車両重量も10kgを大きく下回るものも多く、普通に7kg-9kgあたりの重量が中心となるでしょう。
ロードバイクを初めて乗ると、その漕ぎ出しの軽さにびっくりするはずです。特にママチャリというカテゴリの自転車しか乗ったことない方は異次元の乗り物と思えるでしょう。
ペダルを一踏みするだけで、スーッと走り出す、その抵抗感のなさはマジでびっくりするに違いない。
その軽量ということを武器につけることで、ロードバイクは楽しむことができるのだ。
ロードバイクはたくさんのギアが付いている
ロードバイクの武器といえば、その軽量が一番に挙げられますが、さらに言えばたくさんのギアが付いていること。
普通、車のギアが4速とか5速とか、スポーツカーで6速くらい。ママチャリもそのくらい。クロスバイクで2×8速=16速くらい。
それに対して現在のロードバイクはフロント2速×リアカセット11速=トータル22速というのがスタンダードになっている。
そんなにたくさんのギアを使うの?・・・使います。ロードバイクは峠へ行けば1桁のスピードから、峠のダウンヒルを走ると普通に車について行けるスピードまで出るのです。
人間の足という動力を最大限に引き出すため、このような多段ギアが採用をされているので。このギア構成があることで、ロードバイクはとんでもない獲得標高の峠や、えらい遠い距離までとても自転車とは思えないスピードで走ることができるのです。
ロードバイクは速く、遠くへ行ける
ロードバイクは平坦な道であれば、時速30km/hというスピードを維持することは、さほど大変なことではありません。そして走り続ければ、50km、100kmと、どんどんと遠くへ行くことができます。
平均速度25km/hで走れれば2時間後には50kmという距離を走破できます。また、この距離はさほどむずかしい距離ではありません。
近所にある河川敷のサイクリングコースを午前中に走りに行けば、お昼には50km程度の距離をこなして家に帰ってくることなど朝飯前でしょう。
自分の足でロードバイクを走らせ、遠くに行けるということは、また速く走るということは、本当に楽しいものです。
ロードバイクは電車に乗せることができる

ロードバイクに限らず、自転車は輪行という方法で電車に乗せることができる。
鉄道を使うと、ロードバイクの守備範囲はいきなり広くなる。同じ100kmを走るのでも往復で帰るのではなく100km走り、帰りは鉄道で帰ってくるということができる。
ロードバイクは走ることに必要なものしかついていないので、輪行するのも本当に簡単。なれれば10分位で鉄道に乗る準備完了だ。
ロードバイクは飛行機に乗せることができる

ロードバイクはさらに飛行機に乗せることもできる。コレはスゴイ。同じ2輪のオートバイでは絶対に真似のできない芸当だ。
オレがロードバイクにハマった理由も、この飛行機輪行ができることだ。
関東にいても午後には北海道はもちろん、九州でも四国でも行くことができる。ロードバイクの機動力に飛行機でひとっ飛びすれば、普通では考えられないようなツーリングをすることもできる。
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ロードバイクで海外を走ることもできる

ロードバイクは飛行機に乗せることができるということは、ロードバイクで海外を走ることができるのです。これまでいろいろな海外を走ってきました。
これはヨーロッパ最高標高をほこるイズラン峠。
ロードバイクで走れば1日に数百キロ進むこともでき、海外のツーリングはかなり身近なものと考えます。自分の足で、こんなに速く、そして遠くへ行くことができるなんて、本当にびっくりすることうけあいですぜ。
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ロードバイクは何歳でも楽しめる
ロードバイクは年齢が何歳になっても楽しむことができます。
実はオレのロードバイクの友達は、かなりオレより年齢が上の方が多い。60歳台はもちろん70歳台の人もいて、一緒に海外のイベントを走ります。
ロードバイクはその軽さより、体にかかる負担は他のスポーツより間違いなく少ないです。それでなければ、あんな距離はしれませんって。
ロードバイクの車両重量の軽さと、体への負担の少なさでいつまでも、何歳でも走ることができます。
ロードバイクでいろいろなイベントに出られる
ロードバイクには様々なイベントがあります。オレが走っているロングライドイベントはもちろん「レース」「エンデューロ」「ヒルクライム」「ツーリング」「ロングライド」・・・色々なカテゴリの楽しみ方がある。
速く、そして楽しいロードバイクでこれからも色々なイベントにトライをしてみたいと思っています。
まとめ
たとえば、私の走ったことがあるもので、こんな速さ、そして距離があります。(2012-2020年)
- 鈴鹿耐久6時間:180km
- FISCO100km:2時間55分
- 海外ブルベ:1400km(116時間)
- 九州1周:1500km(1週間)
- 最長ロングラン:2100km(鹿児島→青森 9日間)
- タスマニア一周
- 北イタリアアルプス一周
2021年は岡山1200kmとか北海道1300kmのロングライドイベント(RM1200)を走る予定です。
そうです、ロードバイクは速さ命です。その速さを使いとんでもない距離をとんでもない時間で走りぬけることができます。そしてそれがロードバイクの魅力そのものなのです。
自分の足と意思だけで速く、そして遠くまでいけるロードバイク!もう、ホント病みつきです。