先々週にディスクブレーキ搭載のロードバイクを買ってしまったYasuです。こんにちは。
まだまだロードバイク的にはキャリパーブレーキが全盛だ。それでも各社、いろいろとディスク車をリリースをしている。
オレの買ったVitus社などはかなりの台数、ディスクブレーキロードバイクがラインナップされている。
で、そいつのシェイクダウンで先週300km以上を1日で走ってみた。
丸一日、このディスク車に付き合ってみたのだが、そんなに悪くはない。オレ的に。
しかし、このディスクブレーキというのは、一般的なロードバイクに、そしてロードバイク乗りに本当に必要な装備なのだろか。
年間数万キロ走るロングライダーの私が、ディスクブレーキ登載のロードバイクというのは本当に必要なのか?どのようなデメリットがあるのか?を考察する。
そして、ロードバイクを乗るライダーが素直に感じるであろう、ディクスブレーキのメリットについて書いてみます。参考にしてみてくれ。
この記事の目次
ホイール少ない・交換できない

ホイールが非常に少ない(はず)です。
ロードバイク購入して、いの一番にやってみたいアップグレードが、いきなりできません。
付いてきたホイールでかなりの期間付き合うことになるでしょう。
また手持ちの(自慢の)Duraやカンパやフルクラムなどを利用することも不可能です。
ホイールが重い

タイヤ交換をする機会があったので、ホイール重量をチェックしてみた。
クイック無しの重量だが、1㎏近くある。
これは相当重い。シマノ WH-R501-30が900gを切っているので、それよりも重い。
当たり前だがフロントのラジアル組はできない。スポーク本数ももちろん増加。
さらにフロントはディスクが左側に増設されているため、おちょこになる。
多少なりとも覚悟する必要がある。もちリアも重い。
フロントもリアも重量増加
というわけで、フロントもリアもディスクブレーキというモノが付き、必要な剛性を確保するため重量増加は避けられない。
キャリパーブレーキに対して1㎏増程度は覚悟する必要があるだろう。
フォーク、スルーアクスル

ロードバイクには必要ないくらい太く、また重くなるスルーアクスル。
当然だけどディスクブレーキの減速荷重に耐えられる必要があるのだから、仕方ない。
このあたりはMTBである程度は詰められているので、信頼性はあるのだろうけど、めっちゃ重そう。
また前に進むことに必要のない剛性確保だから微妙・・・
扱いに非常に気を使う
キャリパーブレーキ車では考えもしなかった扱いが非常に気を使うようになる。
なんといっても停車時。コンビニなどで止まったときなど、周りの状況やバイクの立て方にも気を使う。
なんといってもローターに衝撃与えると、いきなりその場でアウトになる。キャリパーブレーキでは考えられないことだ。

具体的にパーキングする場合はディスクローターを壁側にすることを徹底すること。
これならとりあえずバイクが何らかで倒れてもローターが上側になる。
またローター壁側にすることで他のものがぶつかってきても多少安心だ。
サドルをつるすタイプの自転車スタンドにかける場合も、一番端を利用してローターを外側にする必要があるだろう。
ブレーキローター曲がったらアウト
ブレーキ曲がったらアウトだろう。
特にフロント曲がったら走るのはとても危ない。
ブルべ中だと・・・かなりキツイな。ローターが曲がった場合、キャリパーを外してしまうのが一番簡単な対処法だろうか。
トラブルに対応するため前後のローター径を同じにしておくのはいいかもしれない。もしくは予備ローターを持とうか。(600km以上の場合)
輪行ではさらに気を使う

輪行でホイールを外す場合も非常に気を使う。ホイールを立てかけるときは必ずローターを壁側に。

飛行機輪行はそのままでは難しいだろう。もしくはローターを外すしかない。
電車の輪行でもローターを外したくなる。
まとめ:結局ディスクブレーキの唯一のメリットは?
こうやって書くと、ロードバイクにおける、ディスクブレーキって何よ?何のメリットあるの?・・・ということになります。
今後各メーカーともディスクブレーキロードバイクがどんどんとラインナップされていくと思います・・・が。
はっきり言ってしまえば、ロードバイクにディスクブレーキは全く必要ありません。
先日、長女にアルテグラDi2搭載をしたカーボンバイク買ってあげたのですが、そのバイクに乗って(6800系アルテグラ)ブレーキかけたら・・・ディスクブレーキなんか絶対必要ない。そう思うほど良いキャリパーブレーキでした。
では、なぜにディスクブレーキロードバイクを買ったのか?
ブルべ走っているオレは、たとえば1000km走行中、2日にわたる雨の中走りぬくとか、夜スタートの300kmで一昼夜土砂降りとか、真夜中1,000m超えの峠ダウンヒルとか、ロードバイクに乗っていても、なかなか遭遇をしない状況が普通にあったりします。
九州一周ブルべ指宿発600kmで初日20時間ほど雨でした。桜島も土砂降りでタイヤが巻き上げた火山灰混じりの雨水でブレーキシューがどんどんすり減っていくのが手に取るようにわかります。
ブレーキをかけると金属がこすれあうような(火山灰とリム)音がするのです。
走行している時、ボトルの水をシューにかけて汚れを落とすなんてことしたのも初めて。
半日でブレーキシューがなくなるような状況を経験すると、その保険にディスクブレーキというのは、マジで安心をします。
以上より、かなり特殊な環境下でロードバイク運用しない方は、ディスクブレーキは必要ありません。
逆に上記のような普通では考えられないような状況下、特に雨中ロードバイクを長時間乗る可能性があればディスクブレーキの恩恵を最大に受けられるでしょう。