ロードバイクは今、ワイドリム化と太めのタイヤがブームとなってきている。23cよりも25cのほうがエアボリュームがあることにより実際の乗車時に潰れも少なく、抵抗も減るということによるものだ。
さて、普通の人がロードバイクで太めのタイヤを履くことはなにかメリットがあるだろうか。
買値で非常に廉価なコンチネンタルウルトラスポーツ700×28Cを実際に購入をしてみて、取付、実走レビューをしてみました。
この記事の目次
コンチネンタルウルトラスポーツ700×28C概要
- 2本セット
- クリンチャータイヤ(折り畳み)
- 推奨空気圧(PSI):110-120(23C) / 95-120(25C) / 80-115(28C) / 65-102(32C)
- 180TPI / 3レイヤー ピュアグリップコンパウンド使用
コンチネンタルラインナップのタイヤだが、1本2,000円ちょいで購入ができる。2本で5,000円以下というのは非常に財布に優しい。
この価格構成はほんとうれしいぞ!
コンチネンタルウルトラスポーツ2はフォールディングタイヤとなっている。ワイヤービードではないので、コンパクトに折り畳める。
しかし、手に撮った時点で、ずっしりとしていて、ロードタイヤとしては、ちょっと重い部類に入ると思われる。
コンチネンタルウルトラスポーツ2:トレッド
コンチネンタルのタイヤらしいトレッドパターン。ちょっとGP4000と間違うかもしれない。
28Cとあり、定規で量ると実測80mmの幅があった。やはり太い。
コンチネンタルウルトラスポーツ2:重量
そのずっしりとした重量感は間違いなかった。コンチスポーツ2をスケールに乗せてみると、その重量は344gとなっている。コンチのサイトではカタログデーター340gなので、間違いない。
普通に23cのレーシングタイヤは200g程度なので、倍とは言わないが1.5倍以上あるその重量は、かなりのハンデになると思われる。
コンチの摩耗チェックディンプル
コンチネンタルのタイヤのトレッドにある特徴的なディンプル。
摩耗チェック用のディンプルだ。このディンプルが見えなくなってきたときがタイヤの交換時期。大体4,000-5,000kmと言われている。
適正空気圧
サイドには空気圧の表示もあった。
8.0BAR-115psiとなっている。多分エアボリュームがかなりあるので、6BAR程度でもよいかと思える。
タイヤ指定回転方向
これもコンチネンタルタイヤの特徴。タイヤのローテーションが指定されている。
いわゆる回転方向が決まっている。ホイールに取り付ける時、この回転方向をきっちり把握して、間違えないようにしよう。
タイヤ交換・取付
実際にタイヤを取り付けてみた。取付はきっちりとビートをホイールのセンターに落とせば、タイヤレバーを使う必要なく、タイヤをホイールに入れることができた。
これでエアを入れて、ある程度の距離を走れば、もっとホイールに入れやすくなるだろう。パンク修理のときなどは非常に有利と思われます。
25cと28cのタイヤ幅違い
25cと28cのタイヤ幅違いです。左が今回購入をしたコンチネンタルウルトラスポーツ2の28C。
右がコンチネンタルグランドスポーツレースの25cとなっている。見るからに28cはボリューム感があり、太さが全く違います。握った感じもそのボリューミーなタイヤに、ちょっとロードバイク用のタイヤとは、思えないような感触。
とうぜんエアポンプでエアを入れる際もかなりポンピング数は増えます。感触で言うと23cタイヤにエアを入れる際の倍はポンピングするような感じと思えば当たらずといえども遠からずと言う感じ。
タイヤ幅実測値:29.5mm
コンチウルトラスポーツ2に空気圧7BAR入れた状態でノギスで測定をしてみました。
実測値29.5mmで非常にボリュームのあるタイヤ幅です。実際にハンドル越しにフロントタイヤを見ると、エライ太くなった・・・そのように感じます。
コンチウルトラスポーツ2実走レビュー
コンチウルトラスポーツを装着して、実際に荒川サイクリングコースを走ってみました。
はっきり言うと、走り出しはダルです。もしあなたが23cのレーシングタイヤやコンチ4000GPなどの25cを使っていたら、そのダルさと、スタートの重さは、かなりびっくりすると思います。覚悟しましょう。
ただ、走り出してしまえば、軽快とは言えませんが、普通に走れます。特にフラットストレートであれば、そのボリューム感より乗り心地はよく、また多少荒れた路面でも気にせず突っ切ることができます。
この安心感はやはり太めのタイヤの特徴でしょう。
この重さは多分峠の上りでは、かなりハンデになることは間違いなし。それでもロングライドやツーリングであれば、パンク少なそうな頑丈そうなトレッド、ボリューミーな乗り心地で、悪い選択ではないかと思う。
ちょっと、峠の上りとダウンヒルに持ち込んで、さらにチェックをしたいと思っている。