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コンチネンタル ウルトラスポーツ2|九州1周走ったレビュー

2018年5月10日

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ウルトラスポーツ2というコンチネンタル定番廉価なタイヤのインプレッションをお届けしたい。コンチウルトラスポーツは値段も安く、買いやすいタイヤの筆頭。そんな28cロードタイヤで九州1周1500km走ってきたのでレビューをしたいと思う。

ドイツのロードバイクタイヤといえば「コンチネンタル」。そして、その中でもコンチのGP5000S2を指名買いしている方も多いのではないだろうか。

しかし、コンチGP4000S2の何が問題かと言えば、その価格だ。パッケージには約5000kmのロングライフをうたってはいるが、やはり2本で1万円近いその価格は財布直撃だよね。

同じコンチネンタルには「ウルトラスポーツ2」というGP5000S2のちょうど半額くらいの値段のタイヤが存在をする。

ロードバイクは今、ワイドリム化と太めのタイヤがブームとなってきている。23cよりも25cのほうがエアボリュームがあることにより実際の乗車時に潰れも少なく、抵抗も減るということによるものだ。

さて、普通の人がロードバイクで太めのタイヤを履くことはなにかメリットがあるだろうか。買値で非常に廉価なコンチネンタルウルトラスポーツ700×28Cを実際に購入をしてみて、取付、実走レビューをしてみました。

そいつの新品タイヤを履いて、ゴールデンウィークに九州1周1500km走ってきたので合わせてレビューするよ。

コンチネンタルウルトラスポーツ700×28C概要

Continental(コンチネンタル) UltraSport2 ウルトラスポーツ2

出典:アマゾン

  • 2本セット
  • クリンチャータイヤ(折り畳み)
  • 推奨空気圧(PSI):110-120(23C) / 95-120(25C) / 80-115(28C) / 65-102(32C)
  • 180TPI / 3レイヤー ピュアグリップコンパウンド使用

コンチネンタルラインナップのタイヤだが、1本2,000円ちょいで購入ができる。2本で5,000円以下というのは非常に財布に優しい。

この価格構成はほんとうれしいぞ!

コンチネンタル ウルトラスポーツ2

コンチネンタルウルトラスポーツ2はフォールディングタイヤとなっている。ワイヤービードではないので、コンパクトに折り畳める。

しかし、手にとった時点で、ずっしりとしていて、ロードタイヤとしては、ちょっと重い部類に入ると思われる。

コンチネンタルウルトラスポーツ2のスペック・重量

コンチネンタルウルトラスポーツ2
タイヤサイズ 適正エア圧 最大エア圧 重量
23c 7.5BAR 8.5BAR 250g
25c 6.5BAR 8.5BAR 270g
28c 5.5BAR 8.0BAR 340g
32c BAR 7.0BAR 350g

タイヤサイズに対する各標準エア圧と最大エア圧は以上となる。

オレのタイヤは28cなので7BARあたりで運用する予定。

コンチネンタルウルトラスポーツ2

今回購入をしたコンチネンタルウルトラスポーツ。サイズは幅28mmを選んでみた。

たぶん、通常23cあたりのレーシングタイヤを使っている人が、このタイヤを持ったら、第一声は「何コレ?マジ重たいぜー!!」と言うだろう。

そのくらい、持った感じは手にずっしりとしたものであった。

実際の重量を計測してみると以下のようになった。そのずっしりとした重量感は間違いなかった。コンチスポーツ2をスケールに乗せてみると、その重量は344gとなっている。コンチのサイトではカタログデーター340gなので、間違いない。

コンチネンタルの定番ロードタイヤと言えば、コンチネンタルGP4000S2で同サイズ28cのカタログデーターは265gとなっている。普通に23cのレーシングタイヤは200g程度なので、倍とは言わないが1.5倍以上あるその重量は、かなりのハンデになると思われる。

その差は80gとなり、ちょっとケツが引けてしまうような重量差。前後で160gとなると、軽量レーシングタイヤ約1本分となるよね。かなり気になってしまう重量だ。

コンチネンタルウルトラスポーツ2のトレッド

コンチネンタルウルトラスポーツ2

ウルトラスポーツのトレッドを見てみよう。GP4000のようなトレッドパターンがサイドに彫られている。またトレッドは鮫肌のようなゴムゴムシイ表面となっている。

グリップはしそうだけど、その分抵抗も大きそうな雰囲気はある。

コンチネンタルウルトラスポーツ2

タイヤ幅の実測値は75mmとなっている。さすが28cだ。かなり幅広い。

トレッド部は鮫肌となっているがサイドショルダーは普通のツルッとしたゴム肌。剛性や対カット性能はかなりしっかりと確保されていそうな感じをつかみ取れる。

コンチの摩耗チェックディンプル

コンチネンタル ウルトラスポーツ2

コンチネンタルのタイヤのトレッドにある特徴的なディンプル。

摩耗チェック用のディンプルだ。このディンプルが見えなくなってきたときがタイヤの交換時期。大体4,000-5,000kmと言われている。

タイヤ指定回転方向

コンチネンタル ウルトラスポーツ2

これもコンチネンタルタイヤの特徴。タイヤのローテーションが指定されている。

いわゆる回転方向が決まっている。ホイールに取り付ける時、この回転方向をきっちり把握して、間違えないようにしよう。

コンチネンタルウルトラスポーツ2をホイールにはめる

それでは、実際にコンチウルトラスポーツをホイールにはめてみよう。

コンチネンタルウルトラスポーツ2

ウルトラスポーツにはコンチGP4000などと同様にタイヤローテーション方向が決まっている。ちょうどトレッドに彫られたトレッドパターンと同一方向となっている。

このローテートの印字はタイヤサイド1箇所しか無いので、けっこう見つけづらい。

ワイドリムにウルトラスポーツをはめてみたが、しっかりとリム底にビートを落とせば、タイヤレバーの必要なくタイヤをはめ込むことができた。

これでエアを入れて、ある程度の距離を走れば、もっとホイールに入れやすくなるだろう。パンク修理のときなどは非常に有利と思われます。

サイドウォールはそれほど固い印象はない。ただ、タイヤはめ作業をしていても、タイヤの重量感は感じる。

適正空気圧・エア圧はいくつで行った?

コンチネンタルウルトラスポーツ2

最大エア圧は前述のように8BARとなっている。タイヤのサイドにもその記述がある。

8.0BAR-115psiとなっている。多分エアボリュームがかなりあるので、6BAR程度でもよいかと思えるか。今回エア圧は7BARで運用する。

タイヤ幅実測値:29.5mm

タイヤをホイールにはめ込み、7BARのエア圧を入れた状態でノギスにより実測をしてみた。

タイヤサイズ28cに対し実測値は約29.5mm。ハンドル越しに見るとかなりその太さを感じる。23cのロードバイクと並ぶと、その太さを実感できる。

この太さを余裕と見るか、重く感じるかで、ずいぶんと乗る前の印象も変わるだろう。実測値29.5mmで非常にボリュームのあるタイヤ幅です。実際にハンドル越しにフロントタイヤを見ると、エライ太くなった・・・そのように感じます。

25cと28cのタイヤ幅違い

コンチネンタル ウルトラスポーツ2

25cと28cのタイヤ幅違いです。左が今回購入をしたコンチネンタルウルトラスポーツ2の28C。

右がコンチネンタルグランドスポーツレースの25cとなっている。見るからに28cはボリューム感があり、太さが全く違います。握った感じもそのボリューミーなタイヤに、ちょっとロードバイク用のタイヤとは、思えないような感触。

当然エアポンプでエアを入れる際もかなりポンピング数は増えます。感触で言うと23cタイヤにエアを入れる際の倍はポンピングするような感じと思えば当たらずといえども遠からずと言う感じ。

コンチウルトラスポーツ2実走レビュー

コンチウルトラスポーツを装着して、実際に荒川サイクリングコースを走ってみました。

はっきり言うと、走り出しはダルです。もしあなたが23cのレーシングタイヤやコンチ4000GPなどの25cを使っていたら、そのダルさと、スタートの重さは、かなりびっくりすると思います。覚悟しましょう。

ただ、走り出してしまえば、軽快とは言えませんが、普通に走れます。特にフラットストレートであれば、そのボリューム感より乗り心地はよく、また多少荒れた路面でも気にせず突っ切ることができます。

この安心感はやはり太めのタイヤの特徴でしょう。

この重さは多分峠の上りでは、かなりハンデになることは間違いなし。それでもロングライドやツーリングであれば、パンク少なそうな頑丈そうなトレッド、ボリューミーな乗り心地で、悪い選択ではないかと思う。

コンチウルトラスポーツ2九州1周1500km実走レビュー

九州を走る

というわけで、コンチネンタルウルトラスポーツ2を履いて、ロードバイクで九州1周1500kmを走ってきましたので、長距離走行レビューです。

漕ぎ出しは重いです。マジ重い。もし軽量ホイールに軽量タイヤを履いていたら、どんだけ練習タイヤなのよ・・・というくらい重たい。罰ゲーム級といっても言い過ぎではないかもしれない。

ただ、そのある程度の重量により平坦の巡航はかなり楽。スピードに乗るとその太さの安定度も相まって非常にスムーズにフラットロードは巡航できる。さらに乗り心地はもちろんいい。

ギャップの突き上げなども、その太さでかなり楽だ。

峠道の登りはキツイよ。やっぱ。漕ぎ出し同様、スピードが落ちると、その重量をペダルに感じる。そこは覚悟しよう。

ただ、ダウンヒルは非常に快適。太さによる路面追従性はもちろん、ブレーキもよく効く。さらにギャップに強いから安心してダウンヒルできる。

今回油圧ディスクブレーキロードバイクに組み込んだが、その相性はベストマッチと言ってもいいかもしれな

雨天・ウェット性能は?

雨天になると、その安定度、安心度はさらに高まる。

水で溜まった路面、路肩を走る際、細いタイヤだと少々躊躇しそうな場所でも安心して走ることができる。

ブレーキも安心してかけることができた。悪天候や路面状況が悪くなるほど、この太さと頑丈さは際立ってくる。

九州1周1500km走った摩耗具合は?

九州1周1500km加え、練習などで走っているので、トータル走行距離は約2,000kmとなっている。

全体の300kmは雨中(暴風雨)走行が入っている。

リアタイヤの状態

真横から見るとうっすらフラット部分がセンターに見ることができる。

ディンプル部は、まだまだ余裕といったところだろう。新品時に見ることができた鮫肌はかなりキレイに削り取られている。

ちょっとビックリしたのはリアの一部に新品時のタイヤセンターひげが残っていたこと。耐摩耗性はかなりあるコンパウンドではないだろうか。

フロントタイヤの状態

リアよりも負荷の少ないフロントなので、新品時の鮫肌は少々残っている。

トレッドセンターの新品時にあるひげも少々見ることができる。

フロントトレッドを1周回してみると、本当にきれいな状態だ。とてもいまいち路面の良くない九州1周1500kmを走ってきたとは思えないようなトレッド状態。

通常なにかに引っ掛けたり、刺さっていたり、引っ掻いた傷跡など残るものだが、リアもフロントも大きな傷が一切ない状態であった。

約2000kmでこの状態なので、タイヤライフは5000kmはあると思われる。

総合評価・コストパフォーマンス

購入して初めてこのタイヤを手にしたとき、そのずっしりとした重さに、ちょっとヤバイタイヤを買っちゃったかな・・・そう思った。

しかし、モノは試しと実際に走ってみると、重さは感じるもの、非常に良いパフォーマンスを得ることができた。

ちなみに1500km走ってパンクは一切なし。またエアは1日おきくらいに7BARに入れ直した。300km走ると0.5BARほど下がるような感じであった。

非常にロングライフ、また耐パンク性も備え持った気軽に使える練習、ツァータイヤではないだろうか。

もう一回購入するか?と聞かれれば、迷わずYesだ。値段も考えれば・・用途は多少限定されるが、通常の人であれば、めっちゃオススメできる廉価版タイヤと考える。

コストパフォーマンスは抜群と言っていいだろう。だって1本2,000円台だよ。

まとめ

倍の値段を出すと約80g軽いコンチGP5000を手に入れることができる。ロードバイクが道楽という位置づけであれば、絶対にGP5000にした方がいいだろう。

しかし、オレみたいに年間結構な距離を走るライダーは、標準の鉄下駄ホイールにこのウルトラスポーツを取付、軽量ホイールにGP5000をつけるというやり方を取る。

通常の練習やワンデイブルベなどは鉄下駄を使う。400km以上や海外は軽量ホイール+軽量タイヤで行くと言うやり方は良いと考える。

いずれにしてもGP5000の半額以下で、このタイヤが手に入るなら、ぜひ練習やツーリングなどで手にとって見てはどうだろう。

↓↓最後になるが、28cの太さのタイヤだが、コンチネンタル定番チューブRace28 700×20-25Cを使い2,000km走り回ったが、全く問題ないということを付け加えておく。

コンチネンタル(Continental)
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【追記】↓↓新型コンチネンタルウルトラスポーツ3のレビューもレポートしているので、ぜひ合わせてご覧ください

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